<第2章>10月17日大阪出発 12月21日帰国

今回はブリッジの屋根に機械架台用の鋼材を取付け、
外壁との取合い箇所の役物仕舞・
2階外壁と大扉のイソバンド取付け工事を行う予定です。
初めて参加したメンバーもいますが、
チリの隣国・ボリビア出身の社員も参加することになり
通訳もできるとの事で大変心強いです。
社長含め 総勢7名で元気に出発しました。
到着後、初めて登頂する3名は体力テストと健康診断を受けました。
前回同様、低酸素テストなどを受けた後、他メンバーと合流しました。

皆で揃って食事。美味しい食事、皆の笑顔 最高です♪
…しかし、ここで悲しいお知らせが。
残念ながら、社長の登頂許可がチリ政府から下りませんでした。
前回、現地に行って山頂の厳しさを肌で感じた社長は、
この体力ではやっていけないと思い、8か月間体力づくりに頑張っていました。
その甲斐があって体力テストは無事合格したのですが、
思いもよらぬ心臓の異常の指摘を受けてしまいました。
再検査もして頂きましたが、結果は同じでした。
日本では大丈夫な小さな異常でも、標高5640mでは命取りになります。
諦める他ありませんでした。
肩を落とした社長ですが、残る6名に全てを託して
自分はまた日本で頑張ろうと帰国の途につきました。

1人さみしく帰国中。パリにて記念撮影。
出勤風景
朝の5:30に集合場所に向けて出発です。
まだ辺りは暗く、眠たさが残っていますが、今日も一日頑張ります。
強風と風
今回は前回より気候が良かったのですが、外部工事だったので、
雪や強風で工事の中止となることが何度もありました。

2人で板を運ぼうとしていますが、風に完全に負けています。
工事もこの日は中止になりました。
ブリッジ

ブリッジ(渡り廊下)の屋根上。
前回(1回目の渡航)イソダッハを取付けした上に
機械架台用の鋼材を取付けました。
鋼材は半年前に日本で穴あけ加工をし、送っていたものですが、
重ね合せで起きるズレのせいか、穴が合わなくなってしまいました。
現地で穴あけ用ドリルを調達し、再加工し、取付けました。

外部足場が干渉していて前回(1回目の渡航)で作業ができなかった
外壁取合いの端部仕舞いをしている所です。
レッカー
資材を取付け位置まで運ぶため、90tのレッカーを使用。
置き場所によっては、220tのレッカーを使ったりしました。
レッカーの先端部に風速計が設置されており
風速10m以上は作業が中止になります。

工事が「できる」「できない」でオペの方と熱い折衝が行われることも
しばしばありました。
比較的、午前中は風が弱いことが多く、外部作業は午前中がメインとなります。
状況確認
2階イソバンドの取付の進め方や周りの状況を確認しています。


内部 壁 取付
前回、少し残っていた内部の壁工事。
ブリッジ上でイソバンドを加工して内部へ運んで取付けました。

土台スターターと水切 取付
イソバンドの取付前に土台スターターと水切りの取付けを行いました。
氷がひざ下位まであり、ハンマーで割りながら取付けたこともありました。


外壁施工中

足場と建物の間をウインチを使って、イソバンドを荷上げしています。
狭い空間なので細心の注意を払います。

イソバンドを取付けていきます。
4m以上あるイソバンド。かなり重く、3人がかりの作業になりました。
2階 外壁 イソバンド取付完了
大扉以外の外壁のイソバンド取付工事が完了しました。
次は各箇所の役物取付け、板金仕舞にとりかかります。

板金
こちらはシャッター廻りの役物取付けを終えたところです。

大扉(開閉扉)のイソバンド取付
2階外壁を終えて、大扉のイソバンド取付工事となりました。
今回、1回目の2人はウインチを運んだだけで息が切れていましたが、
この頃になると随分慣れてきていました。
只、ここでの階段ののぼり降りは、やはり大変。
物を持って24m(8階建て程の高さ)まで上がると
全員かなり息が上がってしまいました。
また、工事中、風が強くて度々緊張が走ります。
イソバンドを傷付けない様に
ここでも細心の注意を払って頑張りました。

大扉のイソバンドが完成に近づきました。
外壁工事も一部を残してやり終えることができました。
次回は一部外壁と、いよいよ屋根工事施工となります。